使えるデジカメ、使えぬデータ

何も思いつかないから、という理由によって考えついた
パソコンは不良品だ論。
ならば、その周辺で使われているものも不良品か?
と言われればそうではなさそうだ。
しかし、パソコンと連携させることによって使いにくくなるものもある。
もしかしたら、デジカメはそれの代表格ではないかと思う。


 デジカメほど便利なものはない
デジカメは操作がシンプルだ。
考えなくても、ボタン一つでとりあえずは撮影できる。
いやいや、細かい設定しないと綺麗に撮れないよ、という人もいるだろう。
自分もそう思うのだが、その設定なしでも誰でも撮れるという点では賛成せざるをえないだろう。
最近では、手振れ補正に笑顔検出、自動補正と素人にも綺麗に撮れる機能が付いている。
今のデジカメは素晴らしいくらい高機能だ。
これだけ直観的に使えるデジカメであるが、データを管理しようとすると途端に使いにくくなる。


 デジカメのデータ保存まで
さて、パソコンは操作にさえ慣れればとても便利なものだ。
しかし、初心者には使いにくいものばかりだ。
さて、ここからは自分の親が、写真データをパソコンに保存するまで流れだ
何度も質問されるので、質問・解説とわけて書きすすめる。


質問者は、デジカメの説明書を手に取りながら進めている


(質問)USBケーブルをパソコンに繋ごうとするが、USBケーブルがわからない
(説明)デジカメの箱に入っているケーブルと説明する


(質問)USBケーブルをどこに繋ぐかわからない
(説明)パソコンのUSB端子の場所を教える


(質問)データのあるフォルダの場所がわからない
(説明)フォルダの場所を説明


(質問)説明書に「データをドラッグ&ドロップ」と書かれている、ドラッグ&ドロップとは?
(説明)ドラッグ&ドロップのやり方を説明


大きく4つの質問があった。
この質問内容で、パソコンの素人ということはわかるだろう。
とりあえず、データの保存はできた。
しかし、このままでデータ管理ができるかというとそうではない。


 パソコンの問題点、デジカメの問題点
パソコンは使って慣れるしかないと、よく言われるし、よく言う。
しかし、しょっちゅうパソコンを使う人ばかりではない。
そんな人が、パソコンでデジカメを使うために、とりあえず説明書を手に取る。
残念ながら、そのデジカメの説明書には読めない呪文しか書かれていない。
USB、ドラッグ、ドロップ、フォルダ、とまあその他諸々。
もちろん、デジカメで撮って、お店でプリントするだけならまだ簡単だ。
それに比べ、データとして扱うことは敷居が高いようだ。
そして、説明書には、そもそも説明が書かれていなかった。


パソコンを扱えれば、便利な生活ができる。
ただ、パソコンを操作するには、それなりのものを身につけなければならない。
デジカメも、単体ではカメラだが、
パソコンと連携させると、パソコンの周辺機器として扱うことになる。
普段使わない人にとって、それだけで使いにくくなる。
デジカメデータを管理するためのソフトも付いているが、素人はそもそもそんなもの使えない。
そんな人に、ただ「慣れろ」とは言いにくい。
パソコンが誰にでも使いやすくなる日は来るだろうか?
自分の親が死ぬまで、あと何十年かある。
それまでに、何とかなってくれればと思ってやまない。