社会と会社

 何かプランがあるわけでもないのですが、否定してみます。
アメリカ型の資本主義はそこまで正しくない。
会社が株主だけのものだなんて、思ったことがない。
会社は社会に還元されているのだから、株主だけに束縛はされないはずだ。


 消費者と従業員は置き去りになっている。
会社にとって働き手がいないとやっていけない。
商品やサービスを買ってくれる人がいないとやっていけない。
でも、株を買ってもらわなくても会社としてはある程度やっていける。
株とオンセットになっている権利って一体何なのだろうか?


 なぜ株主だけが偉いように見えるのだろうか?
社会、経済の中にある会社に対しての株主の権利ってなんだろうか?
消費者にはその権利がないのだろうか?
従業員にはストライキ権はあるけれど、レイオフされない権限はない。
資本を投下しているからその見返りを欲しがるのはわかる。
けれども、会社への権利があるのなら、社会への責任も付きまとうのではないか?
資本家は資金を投下して、リターンで儲けるだけでいいのだろうか?
会社にお金使うなら、社会に株主が還元しなければならないシステムも必要だと思う。


 会社は株主のものだと叫べば、それが正しく聞こえてしまう。
WTOも理屈的な無駄が多すぎる。自由貿易協定なのに不自由が多すぎる。
現状の資本主義の限界がそこにあるのではないだろうか。
長い目で育てられない社会。
常に今以上のものを求められる。成長第一。
そればかりが求められる社会なんて、息が詰まりそうになる。


 そんな中にある会社って大変じゃないか。
人を無視して成長できるはずもない。
効率第一でいいアイディアが出るわけがない。
今の社会には、利益を追求する金持ちが必要なのではない。
余裕を持てる金持ちが必要なのだと、思います。