電脳コイルのワクワク感

 坂本真綾さんの楽曲の中に、「キミドリ」という曲がある。
楽曲の中身をいろいろ書くとJASRACに文句を言われるそうなので割愛するが、
この曲を、夏の夜中に何も考えずにきいていると、なぜかワクワクしてくる。


なんだかわからないところへ、アリスのようにウサギについていこうか、
ハルちゃんのようにネコについていこうか、
神社の鳥居をくぐった先に別世界があるだろうか、
ふと、そのようなことを思う。
ウサギはいないし、ネコはごろごろたむろっているばかり、
さらに、神社の正面から入ることがなぜかほとんどない。
それでもワクワクしてしまうのはなぜだろうか。


ワクワクと言えば、「災害用伝言ダイヤル」のことがあったが、
もしかしたら、未来はワクワクしたものかもしれないと、電脳コイルを見ていてふと思った。

ARの為にと見始めたけれど

電脳コイルというアニメのうわさは前々からきいていたが、
いつからか、AR(拡張現実)分野で注目を集め始めていた。
アルファブロガーの記事をいろいろ読んでいるうちに、
これも未来かなと思い、そのうち見ようと思っていた。
そうしたら、BS2で放送するというではないか。
というわけで、毎週見始めた。


見始めたら、普通にハマってしまった。
純粋にネットワークがらみの話が好きということと、
見えないものが見える電脳メガネの存在が好奇心を刺激する。
そして、何よりも子どもの視点で話が進むことだ。
もし自分があのような環境にいたらと考えただけでワクワクする。
ケータイとは比べ物にならないくらい面白いメガネ。
もし、小学生の自分が見ていたら、
今の自分にとってのデジモンに匹敵するくらいに影響を与えるだろう。
それくらい未来的で、魅力的な世界だ。

電脳コイルだからおもしろい

もし、電脳コイルの世界を現実に置き換えたら、
多くの大人たちが使うだろう。
ARは便利な技術だし、現実に普及する可能性が大いにある。
でも、そんな世界にはワクワクしない。
大人の目線で物事を見ると、
技術的なこと、社会的なこと、政治的なことも見える。
電脳コイルでも、行政の話が出てくるが、
行政側のシステムをうまくすり抜けるスリルがある。
自分が住んでいる街の中で、冒険ができる。
電脳コイルの世界でも、大人は冒険しない。
子供だからできる冒険がある。
見えない世界への冒険が。


そういえば最近夢想に耽っていることがある。
まだまだ子供の心でいられるだろうか。
当分は電脳コイルでワクワクします。